室内の空気には植物と同様の気配り必要
                                            早稲田大学教授 田辺 新一 先生


             人間が一日に取り入れる空気の量は15〜20立方メートル程度である。
             天井高が2.5メートルの4畳半から6畳程度の体積である。

             大したことはないように思えるが、実は空気は重たい。
             1立方メートルの空気は1.2キログラムの重さがあるのだ。
             従って一日に吸う空気は重さにして20〜25キログラムにも
             なる。

             一方現代人は一日の90%以上を、住宅、建築物、車や
             電車の中など室内で過ごしている。
             外に居る時間は案外とすくない。すなわち身体に取り入れ
             る空気はほとんどが室内空気なのである。

             これに対して人間が一日に体内に取り入れる食料および
             飲み水は数キログラム程度。
             信じられないかも知れないが、食べ物や飲み水よりも、
             はるかに多くの空気を体に取り入れている。

             日本はかって水が美味しく、海外の硬水地域のように
             飲料水を買うなどということは考えられなかったが、
             ごく普通に水を買うようになった。

             無農薬野菜や有機野菜などをわざわざ地方から取り寄せて
             食卓に並べる人も珍しくなくなった。

             ところが同じ身体に入れるものでも、空気に関しては
             関心が低い。

             室内空気の質は、アレルギー、シックハウス症候群、喘息、
             アトピー、過敏症など現代の病に大きく関わっている。

             世界保健機構(WHO)欧州事務局が2000年に「健康的な
             室内空気への権利」と題した憲章を発表しているほどで
             ある。

             植物や飲料には安全性に気を配るようになったが、室内
             空気に関しても同様の安全・安心が欲しい。

             今年は少なかったスギ花粉は、屋外から持ち込む量を少な
             くすることで症状が改善するが、室内で発生する汚染物質
             もある。

             現在では多くの新建材が登場し、多くの新しい化学物質が
             使用されている。

             カーテンや家電機器の中にも臭いなどが強いものがある。

             人間に快適な住宅はカビやダニにも住みやすい。

             それではどのように生活すれば、良いのであろうか。

             家具や新しく購入した製品は、数日間風とおしすると
             よい。

             また、普段から換気をして、おいしい水を飲むように
             室内の空気を味わいたい。

             2006年4月8日(土)日経 朝刊
             早稲田大学教授 田辺 新一

            ★重さにして25キロとは驚きです。水にくらべて空気に関心が
              薄かったなという想いです。
              こんな大事な空気ですから、
              信楽焼空気清浄器(光触媒方式)「ほっこりにっこり」
              皆様のお役に立ちます。